グラフの説明について

各種グラフの見方


■企業業績:各年度の売上高・EPS・配当


売上高:毎年成長する企業が望ましい 変化率も重要
EPS(1株あたり利益):毎年成長する企業が望ましい 変化率も重要
配当:米国株は積極的な株主還元策で増配を繰り返す企業が多い。配当を重視する投資家は要注目です


■資産の部:各年度の流動資産・固定資産


流動資産:主に現金などが多い
固定資産:土地、工場などの長期の資産

総資産の増加が続く企業が望ましい


■負債 純資産の部:各年度の流動負債・固定負債・純資産


流動負債:1年以内に返済する必要のある負債

固定負債:長期借入金などがメイン

純資産:自己資本、利益剰余金などがメイン

流動負債、固定負債、純資産の割合が重要

財務状況が一目でわかるようにグラフ化しています

流動資産>流動負債 資産の方が多いため、財務上は安定しています
流動資産<流動負債 負債の方が多いため、資金繰りに注意が必要です


■キャッシュフロー:営業CF・設備投資・フリーCF・純利益


営業CF:本業で稼いでくる現金量を表しています

設備投資:設備投資に使う費用

フリーCF:(営業CF-設備投資)=フリーCFの計算式です。自社株買い、配当等の原資になります。

純利益:税金を引いた利益

営業CF>純利益 稼ぐ現金が多い方が企業として優秀
営業CF<純利益 利益の方が多い企業は要注意 

業種によって、不等号の形が違いますが多くの企業は営業CF>純利益の方が多いです。


FCFPS(1株あたりのフリーCF)

FCFPS:Free Cash Flow Per Share の略であり、日本語では1株当たりのフリーCFと言い換えれます。

ビジネスにおいて、現金(Cash)を稼ぐことは当然です。
この数値が高ければ高いほど、企業としては資金の自由度があります。

自社株買いをしてもよいですし、配当を増やしても良いです。
重要な指標なので、ぜひ確認してみてください!

■配当性向 総発行株式数


配当性向:利益からどれだけ配当に振り分けたかの指標

総発行株式数

増加 新株発行で資金調達をしている(企業的に成長を優先している企業が該当)

減少 自社株買いを行い、1株当たりの価値を高めている企業(株主還元をしている成熟企業が該当)


■ROA 財務レバレッジ


ROA:総資産における利益率 業種によって異なるが高い方が望ましい

財務レバレッジ:総資本を自己資本で割った数字 負債をどれだけ有効活用できているかを示す指数 数字が大きくなると負債の割合が高いことを意味しており将来的な不安にもつながる

なるべく、低い方が企業の財務安全性から見て安心できる


■ROE ROIC

ROE:自己資本利益率のこと 利益を自己資本で割った数字 高い方が望ましいとされており日本企業でもROE目標を掲げる企業も増加している。
しかし、企業側が負債を増やせばROEは大きくなることからROEだけでは判断材料にはならないので注意が必要

ROIC:投下資本利益率のこと 利益を(自己資本+負債)で割った数字 高い方が望ましく、事業を行う上で、負債も計算に入れているため収益の効率性を計るうえでも重要な数字
ROICを重要視する企業も増加しており今後のスタンダードになる指標となる可能性が高いです。

ROA、ROEよりもROICが最重要と位置づけで考えています!

■CCC インタレスト・カバレッジ・レシオ

CCC:Cash Conversion Cycle(現金回収までの期間)と言って、企業が原材料や商品仕入などへ現金を投入してから最終的に現金化されるまでの日数を示し、資金効率を見るための指標です。

CCCは小さい方ほど資金効率は良いということができます。
企業によっては、マイナスになる企業も存在します。

インタレスト・カバレッジ・レシオ:会社の借入金等の利息の支払い能力を測るための指標。年間の事業利益(営業利益と受取利息・配当金)が、金融費用(支払利息・割引料)の何倍であるかを示しています。

インタレストカバレッジレシオ =
(営業利益+受取利息+受取配当金)÷(支払利息+割引料)
で表される。

企業の信用力を評価するための財務指標のひとつであり、証券アナリストが企業の安全性分析を行う際に用いられる。
社債等の格付けを行う場合にも重視される。損益計算書により計算することができる。
一般的に、倍率が高いほど金利負担の支払能力が高く財務的に余裕があるとされる。