- ティッカー 【SCI】
- 決算 12月
- セクター サービス
サービスコーポレーションインターナショナル(SCI):全米最大手のデスケアサービスプロバイダー
サービスコーポレーションインターナショナル(SCI)は、米国およびカナダでデスケア製品とサービスを提供するリーディングカンパニーです。葬儀と墓地のセグメントを中心に事業を展開しており、葬儀場や墓地、火葬場、さらにはこれらを組み合わせた施設を運営しています。
SCIは、葬儀や火葬に関連する専門的なサービスも提供しており、葬儀施設や自動車の使用、葬儀の手配や指示、撤去、準備、防腐処理、火葬、記念化、旅行保護、ケータリングサービスなど、多岐にわたるサービスを網羅しています。
さらに、SCIは葬儀関連の商品も豊富に取り揃えており、小箱やアクセサリー、壷、花、オンラインやビデオのオマージュ、棺桶や火葬用記念品など、葬儀に必要なすべてを提供しています。墓地においても、埋葬のための敷地や霊廟、火葬記念のオプションなど、多彩な選択肢を提供しており、記念式のマーカーや埋葬用の外箱、花のプレースメント、墓地のサービスや商品の設置なども販売しています。
同社は、「尊厳記念」や「ネプチューン協会」などのブランドの下で、これらの製品とサービスを提供しています。2019年12月31日時点で、SCIは1,471の葬儀場を所有・運営しており、44の州、8つのカナダの州、コロンビア特別区、プエルトリコをカバーする286の葬儀と墓地の組み合わせ施設を含む、481の墓地を展開しています。
1962年に設立されたSCIは、現在テキサス州ヒューストンに本社を構え、デスケア業界での圧倒的なリーダーシップを誇っています。
企業業績
粗利益率 営業利益率 純利益率
FCFPS
ROA ROC ROIC
FCF 自社株買い 総配当金額
総発行株式数
CCC
サービスコーポレーションインターナショナル:全米最大手の葬儀会社の強みとは?
サービスコーポレーションインターナショナル(SCI)は、全米最大手の葬儀会社です。ワンストップで葬儀関連サービスを提供することで、サービスの質を向上させ、企業業績も年々成長を続けています。
同社のバランスシートを見ると、流動資産と流動負債が少ない点が特徴的です。これは、資産の多くが「前受金」として固定負債に計上されているためです。言い換えると、将来この会社のサービスを利用する予定の顧客が事前に支払ったお金があるということです。
このビジネスモデルにより、SCIは運転資金としての流動資産をあまり必要とせず、前受金を運転資金として活用しています。そのため、キャッシュコンバージョンサイクル(CCC)はマイナスとなり、サービスを提供する前に現金を手に入れることができます。資金繰りに悩むことの少ない経営が可能です。
直近では、継続的な設備投資やM&Aを積極的に行い、さらに自社株買いや配当の増加といった株主還元策にも取り組んでいることが確認されています。また、利益率の改善と借金の返済により、財務レバレッジの改善が見られ、経営の効率化が進んでいます。今後の見通しも明るいと考えられます。
人間の最期は必ず訪れるものであり、アメリカのように人口が増え続ける国では葬儀業界も成長を続けています。一方で、日本では今後人口減少が続き、葬儀の需要も減少していくでしょう。
人口増加が続く米国市場で、最大手の葬儀会社であるSCIは注目すべき存在です。
ぜひ、投資の参考にしてみてください!