2020年7月1日水曜日

【ADBE】 アドビシステムズ ~「所有」から「利用」へ サブスクリプション企業への転換~ 主要グラフ9選

※2020/07/01 更新しました
・ティッカー 【ADBE】
・決算     11月
・セクター ソフトウェア・サービス




企業概要


 アドビと聞いて、すぐにPhotoshopもしくは、illustratorを連想する方が多いと思います。デザイナー、クリエイターの多くが使うツールとして選ばれ続けています。 

 アドビ・システムズは米国の画像編集ソフトウエア企業。画像や文書編集、PDFファイル閲覧「Acrobat Reader」、PDFファイル作成、コンテンツ・アプリの制作・配信、ドキュメント・コラボレーション、印刷物デザイン、映像編集・制作などを支援するツールを提供。製品は卸売・小売業者、OEM、ウェブサイトを通じて販売。

 クリエイター、デザイナーのヘビーユーザーにも大いに好評を得ていますが、ライトユーザー向けにも裾野を広げるために、2012年からビジネスモデルを転換しました。今までの買い切り型(所有)から月額定額料金(利用)のサブスクリプションモデルへの切り替えです。



 ビジネスの価値が「所有」から「利用」へと変化していることに、早く気付いた結果業績は年々右肩上がりで推移しています。


企業業績


資産の部


負債 純資産の部

キャッシュフロー

FCFPS

総発行株式数

ROE ROIC

ROA 財務レバレッジ

インタレスト・カバレッジ・レシオ

グラフの説明について

まとめ



 アドビシステムズは、売上高総利益率(粗利率)が高く非常に高収益企業です。

 ビジネスモデルも継続課金型のサブスクリプションに切り替えたため、ユーザー数が増えれば増えるほど安定度が高まりキャッシュフローも安定した経営が確立しています。


 ユーザーの要望に関しても素早くこたえることにより、ユーザーの離反が少なく売り上げを落とすことなく、伸ばしています。

売上は2015年頃から、急上昇しておりアカウントごとに毎月定額料金を請求することにより経営が安定していることが伺えます。

キャッシュフローも現在、過去最高を記録しており配当は未だ出していません。その代わりに、自社株買いを継続的に行うことによりEPSを上昇させています。

2015年からはROE,ROICの急激な改善が見られます。

利益率を上昇させることで、収益性を高めた結果といえます。

ROEも大事な指標といえますが、私が注目しているのはROIC(投下資本利益率)です。

実際に、ビジネスに投下した資本で利益を割ります。ROE(自己資本利益率)は、結局借金をすれば必然的に高くなります。財務レバレッジが高い会社が多いのはそのためです。

しかし、アドビシステムズは財務レバレッジが2倍と低いです。

ROICは、ビジネスに投下した資本で計算されるため効率性を比較することが出来ます。

20%を超えたビジネスができる事は、投資先にしても大いに期待が持てます。

 ブランド価値も高く、他の企業が真似をしても優位性は維持できるだろう。将来的にもよりデザインの価値が上昇する世界に突入しているので、利用価値が高く今後の売上上昇も期待できる企業と言えるでしょう。

アドビシステムズの強み
  • デザイン業界での高いシェア率
  • サブスクリプションモデルの成功例 金のなる木を強化
  • 自社株買いは継続 今後は配当期待
ぜひ、参考にしてください!