2020年6月4日木曜日

【RACE】フェラーリ ~イタリアの高級スポーツ車メーカー 跳ね馬のエンブレム~ 主要グラフ9選

※2020/06/04 追記更新しました
  • ティッカー  【RACE】
  • 決算      12月
  • セクター   自動車

企業概要
イタリアの高級スポーツ車メーカー。
フィアット・クライスラーから16年1月に完全分離される。

完成車販売および部品・エンジンも提供している。ブランド収入も大きい。18年の販売台数は9000台を計画している。

企業業績

資産の部


負債 純資産の部
キャッシュフロー
FCFPS
配当性向 総発行株式数

ROE ROIC

ROA 財務レバレッジ

CCC

まとめ
フェラーリは、イタリアの高級スポーツ車メーカーです。

自動車メーカーにあまり詳しくない方でも一度は聞いたことはあるのではないでしょうか?

自動車業界の話をすると、現在大きなデフレの波にさらされています。

なぜなら、大量生産を前提として、競合メーカー同士が競い合いコスト競争にいそしむビジネスモデルだからです。だから生産・販売台数で世界を制したものが生き残ることができます。

しかし、そのビジネスモデルからかけ離れている自動車メーカーもいます。その一社がフェラーリです。

スポーツカーの王様であるフェラーリは、特殊な販売方法でオーナーの心を掴んで離しません。

1つは、「ブランドの希少性を維持する」という点です。

数年前、お金持ちの方が増えている中国での販売が、急増しました。

このままでは、大衆車と変わらないと2013年当時の会長が販売台数を絞ることを決断しました。

会社の業績を上げるためには、車単体の価格を上げることしか選択肢はありません。

この数十年の間で、大衆車は性能が上がりましたが値段はコスト競争の結果値上げが出来ず低いままです。

しかし、フェラーリは売りたくないマーケットには売らないし、価格をどんどんと自分の判断で上げていくし、まさに世界の経営者の夢のようなことを実現して、それで高い利益を上げています。

高付加価値ビジネスは作り手や売り手にとってまさにバラ色の環境と言えます。

なおかつ、フェラーリ車は原則としてオーナーのリクエストによって外装色や内装のイメージなどを決定するというオーダーメイドによる受注生産システムを採っています。

オーナーの希望に沿ったものを提供するのだから、値引きなどの概念はほぼありません。【フェラーリは“買わせてもらう】ということです。

フェラーリを購入するというプロセスも用意周到で、完成までの間に発注した色のミニカーと手紙が届き、完成した際には手紙と写真が送られてくる。購入を決断した時から、納車されるまでワクワク感が高揚したままなんです。

フェラーリ社の受注生産システムでは、受注してから納車まで半年から一年ほどの時間が掛かることが告げられているので、ある程度、製造現場のペースで工程をコントロールできます。

熱狂的なファンを作り続け、車の希少価値を高めるためには、「需要よりも1台少なく作れ」という創始者エンツォ・フェラーリの教えがあります。


どんなに評判が高く、市場から渇望されても当初アナウンスした台数しか作らないということが、さらにブランドの希少性を高めていきます。


スーパーカーメーカー達がどのようにみずからのブランドを構築し、それを育てていったプロセスを学ぶことは、あらゆる商品がコモディティ化していく現在において、いかに付加価値を高めるかということが大事になります。


フェラーリの強み
・スーパーカーゆえの高収益体質
・CCCが常にマイナス(資金繰りが良好)
・ROA,ROE,ROICが高水準

ぜひ、参考にしてみてください!