2020年5月26日火曜日

【AKAM】アカマイ・テクノロジーズ ~誰も知らない巨大企業、知られざるネット巨人~ 主要グラフ9選


※2021/03/05 追記更新しました
  • ティッカー 【AKAM】
  • 決算     12月
  • セクター   テクノロジー セキュリティ
企業概要
アカマイ・テクノロジーズは米国のコンテンツ・デリバリー・ネットワーク企業。

企業や行政機関などにインターネット上での高速かつ安全なコンテンツやアプリケーションの配信を可能にする。ウェブ・IPベースアプリケーションの高速化、ソフトウエア配信の効率化、ウェブコンテンツの高速化、メディア資産管理を行うソフトウエアを展開。

本社はマサチューセッツ州ケンブリッジ。

企業業績

粗利益率 営業利益率

資産の部

負債・純資産の部

総発行株式数

キャッシュフロー

FCFPS

ROA  財務レバレッジ

ROE  ROIC

グラフの説明について


アカマイ・テクノロジーズは、世界130か国以上に高度に分散された24万台ものサーバプラットフォームと1,700を超えるネットワークを持つ、コンテンツ・デリバリー・ネットワーク(CDN)サービスのリーディングカンパニーである。

同社のCDNは、ウェブアプリケーションやストリーミングメディアなどの膨大なコンテンツを配信するために最適化されており、個々のユーザー向けにカスタマイズする機能を実現している。

世界のウェブトラフィックの40テラビット/秒のトラフィック(1日当たり2兆のログ)の配信を同社のプラットフォームで流れていると聞けば、どれほどの影響力と圧倒的な規模を持つ企業であるかが理解できるだろう。

1998年の設立以来、インターネットに求められる高速化や安定化、セキュリティーに対する、根幹的なソリューションと製品を提供し続けているのだ。顧客である世界各国の大手法人はもとより、自身のデバイスで様々なインターネットサービスを利用する一般消費者も、同社の技術の恩恵を知らずして受けているのである。


米アカマイは、ノーベル賞受賞者を多数輩出するマサチューセッツ工科大学(通称:MIT)の応用数学教授トム・レイトン氏らが中心となって設立された。

その背景ゆえ数学理論を武器にした開発サービスで、設立から20年足らずで世界最大手のCDN事業者となったのである。

ハワイ語で知性という意味を持つ「アカマイ」が社名となっているように、Intelligence(知性) と Mathematics(数学)は、常に同社のベースにあるキーワードだ。


現在同社が提供しているのは、次の6つの事業領域での製品とサービスだ。
1.ウェブ・パフォーマンス
2.メディア・デリバリー
3.クラウド・セキュリティ
4.エンタープライズ・セキュリティ
5.IoT
6.ブロックチェーン

1のウェブ・パフォーマンスは、ウェブサイトやモバイルアプリの配信データのキャッシュと最適化によって、予測できないアクセス集中によるシステム停止を回避し、ユーザー体験の改善による売り上げ拡大に貢献する。


2のメディア・デリバリーは、大規模なソフトウェアや動画の配信を高品質で実現する。OSやアンチウイルスソフトのアップデート、プリンターのドライパー配布などに広く使われている。


3のクラウド・セキュリティは、DDoSやウェブの脆弱性を悪用し、ウェブサイトの改ざんや情報漏洩を引き起こす攻撃に対する防御を提供する。

この3つの既存事業は同社の柱であり、今後も絶えず成長を追及していく領域である。特にクラウド・セキュリティは、年35%以上という極めて高い成長率で急伸している。

4のエンタープライズ・セキュリティは、今後注力していくと日本法人代表が明言している領域だ。従来ソリューションと比べて、より容易な設定と運用、かつユーザーフレンドリーな次世代型リモートアクセスソリューションとして提供する。

5は、IoTデバイス向けの大規模なソフトウェアアップデートの迅速な実現を可能とし、6のブロックチェーンは、従来ソリューションに対して圧倒的な規模と処理速度を実現しながらも大幅なトランザクションコストの削減を実現する。

2018年5月には、三菱UFJフィナンシャル・グループと米Akamaiの共同開発による「決済速度2秒以下、毎秒100万件取引」が可能な決済特化型の新型ブロックチェーンを発表した。世界規模の高速ネットワーク網と分散コンピューティング技術を持つ同社だからこそ、成し得た開発だ。近い未来に到来するキャッシュレス社会において、同社が担う役割はますます大きくなるだろう。

アカマイ・テクノロジーズの強み
・潤沢なキャッシュフローから生み出されるFCFPS
・自社株買いの株主還元策


ぜひ、参考にしてみてください!