- ティッカー 【CCL】
- 決算 11月
- セクター サービス
企業概要
世界最大のレジャー旅行会社であり、クルーズおよびバケーション業界で最も収益性が高く、財務面でも強い会社の一つです。
また、世界のクルーズ客数の約45％を占める最大のクルーズ会社であり、世界中の主要なクルーズ寄港地へのバケーションを提供するリーディングカンパニーでもあります。
北米、オーストラリア、ヨーロッパ、アジアで事業を展開して、世界的、地域的、国内的なクルーズブランドのポートフォリオを運営しており、104隻のクルーズ船で世界の最も魅力的な目的地に向けて、お客様のニーズに合わせたクルーズ商品、サービス、バケーション体験を販売しています。
資産の部
負債 純資産の部
キャッシュフロー
FCFPS
配当性向 総発行株式数
ROA 財務レバレッジ
ROE ROIC
CCC インタレスト・カバレッジ・レシオ
まとめ
カーニバルにおいては、豪華客船の建造をしているため定期的な設備投資費用がかかります。
より大きく、より効率的で、お客様の宿泊施設の構成を改善し、より幅広い船内アメニティや機能を備えた革新的な専用船を建造しています。
これらの船は、規模の経済性を高め、投資した資本に対するリターンを向上させながら、クルーズバケーションの魅力をさらに高めます。
2019年11月30日現在、2025年までに合計17隻のクルーズ船の引渡しが予定されています。これらの船の中には、効率の悪い船が船団から撤退するため、既存のキャパシティを置き換えるものもあります。
2006年以降、当社は30隻の船を売却しており、当社の新造船プログラムは、時間の経過とともに予想される船隊の入れ替えサイクルの加速を考慮して設計されています。
既存の船の強化プログラムに多額の投資を継続し、船内での商品提供を改善し、お客様のバケーション体験をより豊かなものにするために努力しています。
カーニバルとしては、お客様に他に類を見ない喜びに満ちた休暇をお届けし、常にお客様の期待を超えたサービスを提供することで、傑出した株主価値を推進していきたいという思いが根底にあります。
今後の戦略としても既存市場でのプレゼンスを高め、アジアをはじめとする発展途上市場での浸透度を高めていきます。
アジアにおける当社の長期的な成長機会の中で最も大きなものは中国であるという認識です。
中国は中産階級の人口が多く成長しており、国際観光の拡大や政府のクルーズ産業支援計画があることから、当社は中国の長期的な成長機会を最も重視しています。
財務状況においても、大幅な営業キャッシュフローを生み出すことができるため、資本増強、債務償還、配当金の支払いを社内で賄うことができます。
四半期ごとの 1 株当たり 0.50 ドルの配当金は、年間 14 億ドル以上の配当金に相当します。2015年後半に自社株買い戻しプログラムを再開して以来、約1億株を52億ドルで買い戻しました。
同期間に、四半期配当金をほぼ2倍に増やし、合計52億ドルの配当金を株主還元をしました。
■モノを売るよりもコト(体験)を売るというビジネスモデル
クルーズ体験はリピーターや初めてクルーズを利用するお客様の期待を常に上回っています。
その理由は、荷造りや荷解きをしなくても複数の目的地を訪れることができること、オールインクルーシブな商品を提供していること、エンターテイメントやリラクゼーション、楽しみを提供している最先端のクルーズ船など、クルーズが提供しているユニークなバケーション体験のすべてが優れた価値を持っていることが挙げられます。
旅行者は、没入感があり、意味のある、思い出に残る旅行体験を求めています。
人口統計学的な観点から見ると、団塊の世代とミレニアル世代の2つの年齢層が近年、クルージング需要にポジティブな影響を与える傾向にあります。団塊の世代とミレニアル世代の高齢化がクルージング需要にプラスに働いています。
北米だけでも、2015年の4,800万人から2020年には5,600万人、2030年には7,300万人へと定年を迎えるベビーブーマー世代が増加しています。
ベビーブーマー世代はアクティブなライフスタイルを追求することを好み、旅行への意欲と手段を持ち、多世代クルージングを楽しんでいます。
ミレニアル世代はベビーブーマー世代を上回り、バケーション業界で最も急速に成長している人口統計セグメントです。この世代は、旅行をして新しい体験を共有したいという強い願望を持っております。
クルーズ体験は、様々な目的地への移動手段を提供するだけでなく、宿泊施設や多様な食事の選択肢、日常的なエンターテイメントの選択肢など、他にはないメリットを提供しており、一度に全てが含まれたお得な価格で楽しむことができます。
クルーズをより費用対効果が高く、旅行者がより簡単に利用できるようにするために、クルーズ業界では一般的に、多くのクルーズ客が車での帰港を提供しており、多くのクルーズ客が航空券やその他の交通費を省いたり、削減したりすることで、休暇全体のコストを削減することを可能にしている。
カーニバルの予約は通常、クルーズの出発日の数ヶ月前から受け付けています。一般的に、クルーズの旅程が長くなればなるほど、予約はさらに前倒しで行われます。
このリードタイムを利用して、高度な収益管理能力やその他の取り組みにより、空室需要との関係で価格を管理し、可能な限り高い全体的な純収益利回りを達成しながら、船を満室にするためのマーケティングを行うという典型的な戦略をとっています。
ぜひ、参考にしてみてください！